キューバ日記2019⑥-1 トリニダー Viazulバスターミナルまでのプチ恐怖編
1月20日(日)
朝4時起き。
まだ外は月出てる。それくらい真っ暗。
昨日の朝、ビュッフェから持ってきといたパンを食べ、腹ごしらえ。(電子レンジなんてないので、フランスパンみたいに硬くなってたけど腹ごしらえするしかないの。)
忘れ物ないか確認して、いざレセプションへ。
レセプションは電気はついてるけど
誰もいない。ベルが置いてあったので鳴らしてみる。1回、2回、3回目でやっとスタッフ登場。
眠そうに(多分寝てた)ね。
ミニバーのビール1.5CUCを現金払いして、念のためタクシー呼んでもらえるか聞いたけど、もちろんNO。
ここで旦那が持ってきてた《懐中電灯》が大活躍!!
実はキューバに来てから、懐中電灯を持ってきたことを知り、そんなの使う場面あるかなぁなんて笑ってたけど、助かった!
感謝!なんたって、馬糞が多く、街灯も少ない上にあまり明るい電気ではないので。
旦那が道を照らし、私は地図を見ながらバスターミナルVizulまで目指すことになった。
旦那は実は昨日から具合が悪い。なんでいつも旅行になると(国内でもそうだけど)体調悪くなっちゃうんだろ。
まぁ仕方ないけどさ。
住宅街に入ってくると、
まだ朝5:30なのに道路でどんちゃん騒ぎしてるキューバ人。近所迷惑とか考えないのかな…
意外にも、早朝からちらほら歩いてる人いる。特に怪しい雰囲気もなく、順調に真っ暗な道を進む。目的地のViazulまであと少し。
あの角を曲がれば見えてくるはず、のところの角に、寝そべっている犬がいた。
いつもなら、野良犬たちは人間がすれ違うようにすれ違う。のに、この犬は違った。先頭を歩く私が角を曲がる瞬間、その犬はムクッと起き上がり、私についてきた。
私はパニックに状態に陥った。犬は大の苦手なのだ。しかも大きめの犬。私の身長143cm。戌年。
飛びかかってこられたり、舐められたりしたら、私は失神するだろう。暗闇の中、私は半分泣きながら過呼吸みたいになる。
旦那「落ち着いて、大丈夫だから。追い払いながら歩いてるから。」
私「怖くて後ろ見れない。ヤダヤダヤダ。怖い怖い。もうやだ。わーーーん。」
着くはずのバスターミナルに着かない。
パニックすぎて道を間違ってることに気づく。
まだ犬はついてきているようだ。
旦那「持っている荷物を俺に貸して。本だけ見て集中して。」
旦那は具合が悪いのにもかかわらず、
重いスーツケース、バックパック、レスポのボストンバック、私のバックを全て持ちながら、犬を追い払ってる。
それでもついきてるようだけど。
私はそんなことをよそに、恐怖と戦いながら、たまたま前を歩いてきたお兄さんに、
¿Dónde está Viazul?
ビアスールどこですか?
と半泣きで尋ねる。お兄さんは嫌な顔一つせず、途中まで一緒に行くよ!と。
ありがたすぎて、親切でそれでまた泣きそうな私。犬が怖いことを伝えると、笑ってた。
ついにViazulついた。
そして、その犬は結局最後までついてきてたけど、Viazulの入り口付近にいた3匹の犬のところに行った。疲れた。ほんと疲れた。解放された。
チェックイン窓口はどこなんだろ。
待合室から、中庭みたいなところを出て
スタッフらしき人がいないか探しに行ってみる。1人で。ちょうど待合室から30メートルくらい直進したところにスタッフらしき人がいる窓口が見えたので行ってみる。
聞くと、チェックインはここじゃなくて
あの待合室から外でて左のとこだよ。と言われ、引き返すことに。
安心したのもつかの間、きた道を戻ろうとしたら、中庭にいた真っ黒な犬が私を見つけてやってくる。
私はもうちびりそうだった。それと同時に、
なんでまた?!なんで私?!と怒りもあった。
たった30メートルの距離を直進したら待合室に戻れる。私は早歩きで向かう。犬はすぐ横にいる。ぎゃーーー!!オワタ。
あと5メートルで着くのに。
飛びかかって来られるか限界だった。
なぜか、旦那のいる待合室の手前にも待合室があり、3人くらいが座っている。ドアのない待合室。そこに逃げ込んだ。すると、ドアがないのに、犬は入ってこない。不思議だ。犬は寝そべった。私はいまだ!と思い、行こうとすると、それに合わせてその犬が立ち、私を待ち構えている。
何度か試したが、私が動くと犬も合わせる。
近くにいた夫婦は、
私が犬を怖がっていることに気づき、「大丈夫だよ、なんもしないよ。」とまたしても笑われた。
いい加減、あと5メートルの旦那のいる待合所に行かねば。なんだかんだで10分は経っていただろう。
犬が一瞬、違う方を見た瞬間、隣の待合室に駆け込む。
もう大丈夫。
なんでキューバまで来て、犬に悩まされなきゃいけないんだ。
朝から汗だくの恐怖に見舞われた。